2010年3月 6日 (土)

冤罪

テレビで冤罪の特集をみました。
明らかに誰がどう見ても、これは冤罪だ!と思えるような
明らかすぎる証拠があって、
さらにいろんな専門家に科学鑑定をしてもらい
証拠は増えるのに、刑事・民事ともに有罪となり
服役をするはめになった方の話でした。

市民の血税で市民の平和と安全の為に尽くす警察が
真実をねじ曲げ、自分達の権利の為にねつ造する。
裁判官も結局は強いものの味方であり、
法律は何の役にも立たない。。。

これが冤罪でないというのなら私は自分のジャーナリスト
生命を捨ててもいいくらい酷い事件だと取材した方が
叫んでいましたが、本当にそうだと思いました。

全ての官僚がそうとは思いませんが
この事件は氷山の一角で、山ほど理不尽な事件があり
泣き寝入りしている人もまた山ほどいるのだと想像します。

かつてほりえもんが
法律をつくるものが天下をとれるシステムになっているのが
問題だと発言していましたが、
まさに、法律は権力者によって容易に変更されたりしますし、
根本は「百姓生かさず殺さず」なんだと思います。

私の父は人生で2度、冤罪で大変な思いをしています。
他にも裁判ネタはもりだくさんありで、私達子供も幼いながらに
無理矢理社会勉強をうんざりするほどさせられました。
お陰で姉はそういう資格までとりました。。。
母は世間知らずだし、祖母は入院してるわで、セーラー服で
弁護士の法律相談に通ったらしいです。。。
1度目は、祖父の弟が元検察官僚の上層部にいた為に
鶴の一声で公正な調査が入り、事なきを得ました。
2度目は、ももが幼い頃でしたが、親戚の親戚がその当時の
某大臣で、そこから話を通して貰い奇跡的に免れました。

ない事をねつ造され、ありもしないでっちあげの調書にサインを
迫られたり酷い扱いをされたそうです。
最近の件は、被害者なのにまるで犯罪者以上の人権を無視した
脅迫に近い扱いを受けました。
警察は犯罪者の方を守り時には嘘までつかれる始末。

いじめの最たるものは、国家権力によるものだと思っています。

父ほど悪運の強い人はいないとも思いますし、
父は奇跡的に免れただけで、そうでない場合のほうが多いという事を
その後、同じような事件の統計などを調べて知りました。

ももは、じいちゃん譲りの強運を持っていそうですが
自分でサバイバルしていけるだけの力をつけてほしいなぁと
つい思ってしまいました。


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2009年10月 5日 (月)

脳科学関連 3  雑感

心という目に見えないものをどう捉えるか?という悩みを
一部解決してくれる脳科学って、私にとってはとてもわかり易くて
取っ付きやすく、面白い分野である。

ただ、人間が行っているという点でバイアスは必ずかかっているので、
その辺は差し引いて、全面的に信用はしないが、参考にはする。
そんなスタンスで見ている。

時間の余裕はないし、母の興味の赴くままにももを振り回すもの
いかがなものか?と思い自粛しているが、
脳派を調べたり、脳派でのトレーニングでどんな変化があるか?に
少し興味を持っている。

でもって、脳に刺激を与えて言語機能が20%アップは、信憑性に欠ける
数値だが、もっと原始的な前頭葉に刺激を与える方法で知能指数が
ほんの少し〔IQ65→70、75〕に変化したというのは、周囲で聞いた事は
たくさんあるので、現実的にあり得るのだろうと思う。

音楽療法も、この程度の数値のアップがあるという事は
よく知られていますしね。

でもって脳に直接電流を流さなくとも、するめなど硬いものを食べさせて
前頭葉を鍛えるみたいな昔ながら方法はいくらでもあるようにも思えるし、
薬<電流<身体に負担のない自然な方法 という順番に
脳科学で解明していってもらえればうれしいなと思う。

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脳科学関連 2

http://wiredvision.jp/archives/200411/2004110901.html

以下抜粋

電流刺激で脳機能がアップ――脳障害治療へ応用

Amit Asaravala 2004年11月09日

 米国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)の新たな研究結果によれば、人の前頭部から弱い電気的な刺激を送ると、言語能力を20%程度向上させることができるという。

 この研究で、NINDSの研究者たちはまず、103名のボランティアに、特定の文字で始まる単語をできるだけたくさん思い出してもらった。次にボランティアの額に電極を取り付け、そこから2ミリアンペアの電流――小さなLED(発光ダイオード)の点灯に必要な電流の10分の1――を流した。電気が流れている間に、先ほどとは異なる文字で始まる単語を思い出すよう求められたボランティアたちは、平均で20%多く単語を挙げることができた。

 報告された副作用は、頭皮の電極を取り付けたあたりが、かゆいような「泡が立つような」感じがすることだけだった。

 この研究結果は、脳損傷や脳疾患の症状に対する、薬を使わない新たな治療法につながる可能性があると、研究者たちは述べている。

 NINDSの脳刺激部門(メリーランド州ベセズダ)の神経生物学者で、この研究を中心になって行なったエリック・ワッサーマン博士は、次のように述べている。「これは、脳障害を抱える患者の脳の機能を改善する非常に有用な方法になるかもしれない。薬にはもっと多くの副作用があり、常用癖につながる恐れもある。この方法には、少なくとも現時点では、そうした問題がないようだ」

 電流によって人の言語反応が向上する正確な理由は不明だが、この研究を行なったグループは、電流が流れることで前頭葉前部皮質――言葉の記憶と関連がある脳の領域――の細胞が、より円滑に信号を伝達できるようになるのではないかと考えている。

 「今回の実験で行なったのは、ニューロンの電気的な環境を変化させ、ニューロンの活動を変化させること――そうわれわれは考えている」と、ワッサーマン博士は語る。

 理論的には、この方法によって脳の他の領域に関係する能力も向上させられるかもしれない、とワッサーマン博士は述べた。

 医師や科学者が脳の働きを変えるために電気を使用したのは、今回が初めてではない。一部の歴史学者の見解によると、2世紀のギリシャの医師たちは、頭痛を訴える患者に対し、生きたシビレエイ[発電器官を持ち電気を発するエイ]を額に当てておくよう指示していたという。

 最近では、電極を使用しない経頭蓋磁気刺激という方法で、幻覚や重度の鬱病の治療が試みられたことがある。だがこの方法は、症例によっては発作を引き起こす可能性があるため危険と見なされている。

 今回NINDSが行なった弱い電流を使う方法には、これまでのところそういう問題はないと見られているが、ワッサーマン博士はさらに調査が必要だと注意を喚起している。「正常に機能しない組織を長期にわたって無理に働かせると、組織が早くだめになってしまうのかどうかわかっていない」

 それでもワッサーマン博士は、自身の研究チームの発見が認知科学における新たな研究の端緒となるかもしれない、と期待しているという。

 「この仕組みを小型化するのは非常に簡単なので、基本的には身につける装置にできる。将来、患者がこの装置を帽子の中に装着し、小さな容器に入れた電源も携行して、いざという時にスイッチを入れる、というふうになるかもしれない」とワッサーマン博士。

 だが、近いうちに「考える帽子(日本語版記事)」を購入して子どもの宿題に役立てられると思ってはいけない。ワッサーマン博士の研究チームは、現時点では医療の用途に焦点を絞る計画だという。

 「正常な機能を向上させるという課題は、複雑な問題をはらんでいる。将来、こうした課題への取り組みが行なわれることは間違いないが、現時点では私の計画にはない」と、ワッサーマン博士は語った。

[日本語版:天野美保/高森郁哉]

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脳科学関連 1

ノーベル賞の生理学部門で候補にあがっている方の研究云々の記事を読んで、
fMRIが気になり、ぐぐってみた。

で、面白い記事発見!メモ!

http://wiredvision.jp/archives/200411/2004112902.html

以下抜粋

fMRIで解き明かす、脳と心の関係

 「頭ではこうしようと思っているのに、心が別のことをしろと言う」――こんな言葉を口にした経験は誰にでもある。何か決断を下さなければならない時、理性と感情が逆方向に働いて、引き裂かれそうな思いをすることがある。

 精神の研究に大きな変化をもたらしたある画期的技術のおかげで、そうした状況に置かれた脳の中で何が起こっているかを科学者が正確にとらえられるようになった。われわれは歴史上初めて、心が頭を支配しているのかという質問への答えに近づこうとしている。

 このような進歩は、機能的磁気共鳴映像法(fMRI)によってもたらされたものだ。

 fMRIを使うことによって血中の酸素レベルの測定が可能となり、脳のどの部分がとくに活発に働いているかがわかるようになる。たとえば、恋に落ちた時に機能している部分や食べ物が欲しいと思っている時に機能している部分などがわかる。最近では、米民主党員と米共和党員の脳の違い(日本語版記事)さえ明らかにされている。

 一方で、この手法により、とりわけ尊重されている人間の特性についての深遠な謎が、将来解き明かされるのではないかという期待もある。人間は生まれながらに道徳観を持っているのか、それとも成長する中で善悪を学んでいくものなのか、感情と論理的思考ではどちらが強いのかといった疑問に、解答が示される可能性があるのだ。

 fMRIが登場する前、さまざまな活動に関係する脳の部分についての情報は、外傷や脳卒中で脳に損傷を受けた患者を観察し、彼らの脳機能がどのように変化したかを記録することでしか得られなかった。今では、所定のさまざまな活動をこなしている健康な人の脳をスキャンできるようになった。

 プリンストン大学心理学部のジョシュア・グリーン博士は次のように語る。「fMRIは、ある理論にははっきりとした裏付けを、また別の理論にはそれが間違っているという証拠を提供してきた。だが、fMRIが真の成果をもたらすのはまだ先になると思う。それは、われわれが複雑な意志決定の計算理論を確立する時、つまり、神経回路のレベルで意志決定の仕組みを説明する理論を手にする時だろう」

 グリーン博士は、同じプリンストン大学のジョナサン・コーエン教授(心理学)と共同で、fMRIを使って道徳判断に影響を及ぼす要因を調べようとしている。

 グリーン博士らの調査では、ボランティアの脳をスキャンするにあたり、彼らにひどく難しいジレンマを想像させる。たとえば、あなたは今、略奪にやってきた敵の兵士から逃れて、隣人たちと一緒に地下室に身を隠している。その時、あなたの赤ん坊が泣きはじめた。このまま赤ん坊が泣き続ければ、兵士たちに隠れ場所を知られ全員殺されてしまう。自分と仲間を救う唯一の方法は、赤ん坊を静かにさせること――赤ん坊の口をふさいで窒息死させることだ。さあ、あなたならどうするか?

 このような状況では明らかに、われわれは感情のたかぶりを自覚し、脳のスキャン映像もそのことを示している。だが、われわれはこのとき、状況を論理的に判断するようにも迫られており、このことも脳のスキャン映像に表れる。この場合、抽象的かつ論理的思考を司る領域と感情を司る領域が、ともに明るく示されるのだ。

 つまり、困難かつ個人的な道徳ジレンマを処理しようとする時、文字通り「2つの心」[of two minds:「決心がつかない」という意味の慣用表現]になっているのだ。グリーン博士は、ジレンマがそれほど個人的なものでなければ、脳の論理的思考を司る領域が優勢になることを発見した。

 2者間で対立が生まれた場合、法廷でも領土を巡る主張でも、往々にして仲裁者が登場する。それと同様に、脳にも仲裁者の役割を果たす領域があるようだ。研究者らは、対立の仲裁に関係していると考えられる前部帯状回という脳の部分が、泣き叫ぶ赤ん坊の仮定と格闘しているとき、高度に活性化していたことを発見した。

 グリーン博士らはこうして、「2つの心」という表現の神経学的根拠を示し、それぞれの心が優位に立とうと競っていることを明らかにした。では、心が頭を支配しているのだろうか? 「そういう時もある」というのが答えだ。だが、頭は戦いもせずに降参するわけではない。

 fMRIの応用をさらに進めて、人類がどのようにして今の状態になったのかを調べることもできる。ベルギーのルーベン・カトリック大学医学部で神経生理学科の責任者を務めるガイ・オーバン教授は、fMRIを使って脳の進化の謎に取り組んでいる。オーバン教授の研究では、被験者に回転する立体の画像を見せ、その間に彼らの脳をスキャンしている――ただ、グリーン博士の実験と違い、オーバン教授は人間の他にサルも観察対象にしている。

 この研究から、人間の脳とサルの脳では立体画像の処理方法が著しく異なることがわかった。人間の場合、脳の特定の領域(視覚野と頭頂間溝皮質)で活動が観察されるが、)サルの脳の同じ部分では活性化が見られなかった。

 「この結果が示唆しているのは、人間が進化するに従い、脳の一部が適応し、特定の能力――たとえば精密な運動技能の制御など――を作り出したということだ」と、オーバン教授は説明する。

 それでは、人間の脳がサルの脳から空間処理能力を進化させたという証拠があれば――実際そうなったように思われるのだが――われわれの道徳観念も霊長類の祖先から進化してきたということになるのだろうか?

 エモリー大学(ジョージア州アトランタ)のサラ・ブロスナン博士は、そう考えるのが妥当だという証拠を示している。ブロスナン博士は、訓練されたサルは公正の感覚を持つようになることを発見した――このようなサルは、同じ仕事をした仲間が報酬として自分より美味しいエサをもらっているのを見ると、働くのを拒むという。

 「進化によって生じるものはどれも、それまでに進化した別の何かに手を加えたものなのだ」と、グリーン博士は語る。「特定の思考に関わる構造が進化した歴史をたどることができれば、当該の思考が種の進化の歴史によって形作られているという事実がはっきりするかもしれない」

 このような特定の思考については、マックス・プランク研究所の生物サイバネティックス部門(ドイツ、チュービンゲン)に所属するアンドレアス・バーテルズ博士も注目している。バーテルズ博士は、(fMRIを使った実験を基に)母性愛が進化して恋愛になったという説を提唱した。

 同じように、ロンドン大学公衆衛生・熱帯医学大学院(LSHTM)のバル・カーティス博士は今年、われわれが持つ嫌悪感は病気から身を守るために発達した感覚であるとする論文を発表した。こうした衛生の感覚が土台となり、より高度な感覚――たとえば道徳感情など――が発達したのかもしれない、とグリーン博士は述べる。

 グリーン博士は現在、こうした説の研究に取り組んでいる。「たとえば、われわれは、賄賂を受け取るという行為を不快なこととみなすだろう。そこには、学習によって得た[衛生上よくないという]単純な比喩以上のものがあるように、私には思える」とグリーン博士。

 道徳は文化に強い影響を受けるが、重要な遺伝的要素も道徳に関係していると、グリーン博士は考えている。「われわれの道徳判断の中で、文化から学んだ、あるいは個人が論理的に導いたと思っているものの多くが、主として進化の力によって形作られたものである可能性がある」

 校庭で遊ぶ子どもたちが、幼稚な発言や振る舞いをした相手を動物にたとえることがある。fMRIを使った研究は、われわれ全員が動物であることを思い出させる。
人間らしいと思っている感覚や道徳でさえも、動物から進化したのかもしれない。

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