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2011年9月 5日 (月)

高瀬舟

少し前の事なんですが、
5年生になったばかりの頃、音読の練習で、「高瀬舟」を読んでいました。

そうしたら、終盤あたりで、死ぬに死ねずに苦しんでいる弟を楽に
してやろうと、兄の喜助がトドメを刺すシーンで嗚咽をもらしたもも。
驚いて理由を聞くと「大事に思っている人を殺さないといけないなんて…
なんて辛くて悲しい事なんだろう…」と言いました。

結構、難しい内容なので、ももには理解出来ないかもしれないと
思っていた私は、とても驚きました。

ももの音読の練習につきあって、いろんな範囲の本を
読んだり聞いたりしていると、今更ながら「この本は深いな…」
とか、いろいろ考えさせられる事があります。

この本も、確か中学か高校の授業でやった記憶があるのですが、
今読み返してみると、実に深い内容であり、
短いストーリーの中に無駄なく心に響く重いメッセージを
上手く組み込んである作品だと改めて感じました。

読書嫌いのももをすーっといつの間にか引き込んで
泣かせてしまうのですから、凄い作品です。

目の前にある当たり前の幸せに感謝するよりも、
自分にない事ばかりに気をとられ、今ある幸せに感謝するのではなく、
ない事を嘆いて、いつまでたっても満足しない傲慢な自分の心を恥
こんなにも辛い境遇に逢いながらも、今ある幸せや生きる事に感謝
しながら心穏やかに生きている「罪人」の喜助を尊敬する気持ちが生まれ
つい「喜助さん」と呼んでしまう「お役人」の羽田庄兵衛。

人の幸せは、外側にじゃなく、
自分の内側にあるという事を今更ながらに教えてくれるよいお話です。

私も、常にそうありたいと思いつつも
気がつくと、ない事ばかりに気がとられて自らを不幸せに
してしまっているそんな日常を振り返る事が出来ました。

でも、やっぱり、日常に流されて、すぐに忘れちゃうのですが…。

「尊厳死」についても、「法」についても
深く考えさせられるお話です。

他のお子さんと比較すると、まだまだ遅れは目立つものの
ももなりに進化してきているのだと思いました。
未だ、強烈な読み方はなおっていませんし、そう簡単に
克服なんて出来ないとも思いますが
少しづつ、読む恐怖がなくなってきて、物語によっては
こうやって入り込む事も出来てきたのは進歩だと思いました。

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