LD(読み書き障害)
3年生までは、文章構成も簡単で、普段使う言葉中心な為に
なんとか文章中に線を引いて書き出す等しのいでこれた国語力も
4年生になり、聞きなれない言葉や概念がたくさん出てきて、
なおかつ文章構成も複雑になっていく中、ももの限界がついに露呈してきました。
脱ゆとり教育への変更に伴い、全教科において、言葉で説明する
箇所が増えたお陰で、答えはわかっている、概念は理解出来ている
のに、必要なキーワードをきちんと抑えながら無駄のない答えを書く
が出来なくて点数に結びつかない事が増えていきました。
また遠まわしな表現でもって質問するパターンのテストだと
意図を汲み取れずに間違う事も増えました。
それに不注意が加わると、マイナスだけで、どんだけぇ~!なくらい引かれて
しまいます。
算数でも「ひし形の対角線は垂直に交わる」を何度やっても直角に交わる
になってしまったり、おおよその数、がい数、四捨五入した数の使い分けに
混乱して泣き叫んだり…。
それで、再度「ディスレクシアの全て」を読み直したりして、
どう克服していけるのか?考えていました。
読み返して気付いた事があります。
ももは、主治医に「LD(ディスレクシア)を合併している場合アスペルガーでも
高機能自閉症と診断されやすい」と言われた事があります。
言葉の遅れがあり(ただし、3歳までに発語はあった)今も言語に困難を抱えている
ももは、ずっと高機能自閉症だと思っていました。
が、この本を読むと、ディスレクシアがあると言葉が遅いと書かれている。
そうして今、読み返してみると、現在そして今後の大きな壁になっている部分は
この「読み」の部分なんだという事が嫌でもわかる。。。
ディスレクシアは、視機能の不具合も合併している場合もあるが
「音韻」による障害であるという部分が重要で、
ももが小学校1年生の時に苦労した長音、拗音、促音の授業での
小さい「ゅ」が見えない…という事に全てが集約されているらしい。
(構音に問題がある)
「さー」は「さああああ」という風に「さ」と「ああああ」という音素に分解される。
この「あああああ」が認識できないと、単語を認識できない故に言葉の習得
全般に遅れが出るという事だ。
そして別の回路(映像)でもって覚えようとする為に、あの効率の悪い丸暗記
になってしまうと。。。。
漢字もなるべく意味で覚えるように最初の段階で刷り込みをしたものの
気がつくと画像で○覚えしてしまう事も多く、同時にいろんな読み方で出てくると
混乱してわからなくなる…とか言ってるしねぇ…。
ももは一学期頃からローマ字を習っているが、あいかわらず拗音は
見えていないらしく注意して脳内変換にづく変換を行わないと書けない。
問題は、拗音、促音が理解出来ないくらいで済めばいいのだが
話し言葉はもちろん、今後読むことによる学習や、用語の暗記等
全般において深く影響してくる問題だというところがネックである。
ディスレクシアの人は、「あれをそうしたら、こうなって…」のような
単語が出てこない会話になったり、奇妙な擬音の表現になったりするらしいが
頭の中では、ちゃんと概念理解出来ているがそれを言語に即座に結びつける
そもそもの能力に問題がある故にそうなるらしい。
より込み入った会話が必要になってくる思春期以降の事を考えてしまう。。。
そんなわけで、また音読(フィードバック反復)も復活させようと考えているし
一学期毎日やっていて二学期に頓挫した語彙を増やす為の日々も取り組みも
復活させたいが、なにせ本人のやる気次第で…
低学年の時のように本人がのってくる楽しいものを用意して…強化子も
用意してじゃなく、本人が自覚してやるようにしていかないと
ざるに水になってしまう。。。。
最後にディスレクシア児は字がきたない場合が多いらしいですが、
もも も基本、丁寧な字は意識しないと書きません。
昔は、あまりのきたなさに採点してもらえなかった事もありました。。。
が、ストラテラ服用後、激変しました。
ストラテラはADHDのお薬ですが、読み書き障害などLDにも効果があるようで
かなり助けられてなんとかやれている部分があります。
ただ、すっきりと困難がなくなるという事はありませんし、個人差もあるとは
思いますが…。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
うちのは「軽度知的」の範疇にはいるので、
ディスクレシアとは少し違うと、あまり情報収集してきていませんでしたが、
単語の出てこない会話。擬音語の表現。拗音,撥音の困難。「さ」が「さああ」であるという理解。
この辺り全部当てはまります。
ストラテラの効果もどのようなものなのか、気になってきました。
長く自分だけでやってますと、いつの間にか情報が偏ってしまっているところがあるんですね。
今回の記事を拝見して、改めてもう一度情報漁りをしてみようかという気持ちになりました。
ありがとうございます。
投稿: sei | 2011年2月 9日 (水) 07時57分
seiさん、こんにちは
ディスクレシアもスペクトラムな障害なので、知能指数に
関係しない子もいれば、度合いが酷ければ知能指数に
関係する子も存在するそうです。
要は、どの部分に問題があるのかが見えてくると
対処しやすいのかなぁと思います。
ディスレクシアはADHDと合併しやすい障害だとも
言われていて、
ももは短期記憶の数値もよく目立った他動もないのですが、衝動性や自己統制能力が低く、動物的なところが
あって、ADHDのお薬であるストラテラが物凄く効いています。
3年生の夏休みから飲み始めて2学期に登校したときに、
担任から「別人に見える」と言われたほど落ち着き、
話の通りもよくなりましたし、確かに学習も以前と比べて
幾分か楽になりました。
製薬会社のサイトに詳しい体験談等があって、そこに
漢字が書けないが劇的に変化した例が2例ほど
写真と共にあると思いますので参考に見てみてください。
ただ、完全にはよくなりませんし、緩和されるという程度
です。また、コンサータのほうが、脳はハッキリする
らしいとか聞きます。
相性の問題もあるかと思いますが、短期間お薬に助けてもらって成長できたお子さんはたくさんいると聞きます。
本人の努力だけではどうしようもない部分は少し助けて
もらってもいいかもしれませんね。
最後に、副作用ですが、ももの場合、最初の半年に
頭痛や腹痛、食欲減退がありました。
通常半年、ももの場合一年ほどで副作用はなくなる
ようです。
投稿: momoはは | 2011年2月 9日 (水) 10時23分