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2011年1月 9日 (日)

元旦の新聞記事 2

仕事に生きる教育を
東大教育学部教授 本田由紀さん

世界に通用する人材や、企業や社会が求める人材を6割以上が
育てられていないと回答していることを、大学は厳しく受け止める必要がある。
 大学教育の重点を「幅広い教養」と答えたのが48%、「職業に直結する知識を
身につけさせること」が47%と二分している。
両者が拮抗しているのは大学教育の目的についての認識の対立を示すが、
特に30~40代というバリバリ働いている年齢層ほど「職業直結の知識」を挙げている。
 それだけ労働市場は荒れており、正社員も非正社員も自分の身を守りたいと
思っているのだろう。そのために「学校教育がもっと役立って欲しかった」と思い、
子どもにも「身を守る術をつけてあげるべきだ」という発想が強いのは納得できる。
 私はこれまで、他の先進諸国に比べて日本の高等教育は職業に役立っている
度合いが極めて低いと指摘してきた。職業に直結する知識を求めている人が半数
いるのは、今の大学の教育に対して是正が必要ということだろう。
 これだけ大学生の数が増えて採用も絞られているなか、これまでのようにみんなが
正社員になって社会の中で育ててもらうのは難しい。
だからこそ大学が、様様な仕事分野に対する有用な知識を身につけさせなくてはならない。
 授業やカリキュラム全体がどのように学生たちの将来に生きてくるのか、どんな力が
つくのかをシラバスなどに明示すべきだ。
職業直結の力が養われない授業なら、「ない」と書く。
高い学費を取っておいて、一体その授業がどんな意義があるのか説明もしない
ようでは問題がある。
 「有名大学を卒業すれば就職に有利か」では、「そうは思わない」が49%、
「その通りだ」48%とほぼ半々だった。
良い大学を出ただけでは、就職の十分条件にならなくなっていることは確かだろう。
しかし同時に、学歴差別が歴然と残っているという指摘は多い。
それなのに「広く門戸を開いている」という企業の建前に、振り回されている
学生がどれくらい多いか。
企業はもっと求める人物像を明瞭に提示し、大学も「少なくともこの分野の仕事は
できる」という人を育てて、自信を持って送り出せるようにする。
大学と企業の両方が変わっていかなくてはならない。


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2009年~2010年前半にかけて、ネット上で大学のあり方についての
議論が白熱しているのを見かけた。

個人的には大学が職業訓練所みたいに変化していくのは反対だ。
一方で大学全入時代と変化し、大学卒の資格の為だけの大学のような大学も
作られて…という背景を考えると一体何の為の大学なんだろうという議論も
出て当然に思えるし…。

確かにかつてのように企業が人材を育てる余裕がなくなってきているのだと思う。
コンピュータ化が進むと共に重要なデータを持った職人気質の
人材が大量にリストラされ、その後にうすっぺらい仕事しか出来ない新人と
効率化の為に一新したはずのコンピュータ化によって以前よりもロスが生まれ…
みたいな混沌を嫌という程見てきた中間世代としては
無駄を一切省いて短絡的な効率に走る事は、見えない多くの大事なものを
失うことにつながるような気もするのだ。

今後は職業訓練に特化した大学と、根っこの部分を養い、研究に没頭…な大学
との棲み分けが進むのかもしれないと、ふと考えた。

ただ、産業構造も就業形態も、根本が大きく変化した今
有名大学に進学し、大手一流企業に就職するというかつての成功パターンは
もうすでに成功パターンではなくなってきており、
国や企業に頼らずに自分で考え行動出来る人材が必要とされてきている
ように私は肌で感じる。

それは職業訓練所みたいな大学では、養われない…と思う。

お正月の番組で、とあるIT業界の女社長が「失敗を歓迎する。次につながる
失敗ならどんどん恐れずにチャレンジする人材を望む」みたいな事を語って
いて、その意見に他の上場企業の社長も追随していた。

一方で、社会的な困難を持った子どもの親としては
未来の社会構造や産業形態を予想しつつ、その中でわが子はどんな風に
サバイバル出来るのか?
親としてどんな事が出来るのか?常に迷い、考えるのであった。。。

伝統工芸など、職人の世界、第一次 第二次産業が中心だった時代なら
ももはもっと楽な生き方が出来るのかもしれないなぁ。。。と思う

社会構造(優秀な大学を出た人も簡単に就職出来ない、求められる人材の
レベルの高さ、範囲の狭さなど…)が、教育にダイレクトに影響してきて
歪みがどんどん酷くなっていくのを肌で感じてしまう。

こんな混沌とした戦国時代のような今は、生きる力のある人にとっては
チャンスがいっぱいであり、生きる力の弱い者にとっては淘汰の時代の
ように明暗がはっきり分かれるようにも思える。

職業に直結した知識を身につけて、その産業や目標とする企業や業種が
衰退してなくなったらどうするんだろう???とか考えてしまう私がいる。
潰しの利かない丸暗記のような学びでは危ういと感じてしまう。
職業直結の学びであるとしたら、人間の根本的な部分に直結したものなのかな?
と想像する。

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