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2010年7月23日 (金)

モチモチの木

子供の頃に読んだ絵本。賢治の世界に通じる世界観があるお話という
イメージが私の中にあって、偶然手に取って読み返してみた。

モチモチの木に火がともる光景だけが記憶に残っていたが
読み返してみると、全く違った世界観がそこにあって感動した。


じさまと猟師小屋に2人で暮らす豆太は、5歳になっても
ひとりでおしっこに行けない程臆病である。
そんな豆太も、じさまを助けたい一心で真夜中にひとり裸足で
山道を駆け下りて医者さまのところへ行く。

山の神様のおまつりでモチモチの木に火がともるのを見られるのは
ゆうきのあるひとりの子供だけ。
その晩、豆太はモチモチの木に火がともっているのを見る。

元気になったじさまが豆太に言う。
「おまえは ひとりで よみちを いしゃさまよびに
いけるほど ゆうきのある こどもだったんだからな。
じぶんで じぶんを よわむしだなんて おもうな。
にんげん、やさしささえあれば、やらなきゃならねえことは、
きっと やるもんだ。」


弱虫で手のかかる豆太をじさまは、
「女ゴみたいに いろばっかりナマッ白くて、
こんなに おくびょうなんだろうか…。」と思いつつも
「豆太は、そうしなくっちゃ ダメなんだ。」と愛情を
持って手をかける。


最後の太字部分が、何度も心に甦ってくる。

また、この絵本の挿絵は、かつての朝日新聞の日曜版の切り絵で
有名な滝平さんのもので、とても素晴らしい。


後書きにこんな一文があった。
滝平さんはションベンたれのおくびょう豆太が、爺さまへの愛情を
テコにして夢中で思わぬ勇気をふるい起こして、意外やモチモチの木に
灯がともるすばらしい光景を見ることが出来た…というこの話が好きなのだ。
「にんげんやさしささえあれば」という爺さまの言葉を
「やさしさだけあればいいのか」なんて見当違いな屁りくつを
言う種類の人間ではないのだ。

滝平さんが自ら押し絵をやりたいと申し出ただけあって
絵と言葉が上手く融合して、心に響いてくる。

夏休みの宿題に、読書感想文が4つ?5つ?もあるので
図書館通いをしていろんな童話を読んでいるが
子供よりもむしろ大人が魅了されるような童話がたくさんあって
面白い。

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