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2010年6月23日 (水)

テンプルさん ありがとう 2

先日のテンプルグラディンさんの講演は素直に
我々親子にとってはほっとした気持ちになれて、楽しいものでした。

圧倒的に自己を肯定できる気分にさせてもらえる事が少ない我々親子には
今を楽しんで生きる為にも、必要なメッセージだったと思います。
実際は同じ障碍名であっても100人100通りでひとりとして同じ人間は
存在しないし、違うさまざまな現実が壁として存在していると思いますが
あえていいところに注目出来たほうが楽しく生きれて得なんじゃないかとも
思いました。

ももはIQも高くないし天才予備軍でもありませんが
それでも違いや得意を生かすことで、少しだけ生きやすくなる事は
これまでもありましたし、得意な部分を伸ばす事で、不得意な部分を頑張る気持を
育てたり必要以上に苦しまずに不得意な部分の習得が出来るのかもしれない
という点において、共感します。

特に、日常的に嫌でも違い=マイナス面を突きつけられる事が多いので
こういう前向きなお話は心のコリをほぐしてくれて、
気持を明るくしてくれるので、ありがたかったです。

また、犯罪者予備軍としてのよくないイメージ報道が多い中、
違いを世の中に受け入れてもらえやすくする為のきっかけとしても
プラスだと思いました。

ただ、これが極端な方向へ走ってしまったりすると、別の困り事が
出てきてしまうだろうと思いますし、昨今の幼児教育ブームみたいに
ギフテッド教育が脚光を浴びすぎて、皆がひとつの方向へわーっと
走っていってしまうのも子供が犠牲になるので、やめて欲しいなぁとは
思いますし、ギフテッド=◎、その他大勢の自閉者=×みたいな
認識が広まってしまうのも困るだろうなぁとは思いました。


ゲド戦記を観て以来、いかに今を生きる事に気持を向けられるか?
今を楽しめるように自分の意識を変えるか?という事をずっと考えていたので
余計にいい所取りの解釈で楽しめたのかもしれません。


診断後、いかに普通に近づけるべく頑張るか?といった
視点でのアドバイスが多く、親子共に辛かったように思います。
小さい頃得意だったパズルも診断がつくまでは
パパなど素直に手放しで、ももの他の子との違いを
楽しめていたのが、診断とともに、
「それは自閉症児に多くみられる特性のひとつです」と
言われ、子育てを楽しんでいちゃいけない?ような追い詰められた
気分になっていたのを思い出したりもしました。

夜眠らずに、折り紙を折り、他の子が○や△を描いている時に
しかっかりした絵を描いていた事も、
「それは脳の破損によるただの発達の偏り」と言われ
何もかもを否定され、いちから別のももを作り直す事が
ももが生きていく為に一番必要なことであり
それをしてやるのが親の役目だと言われた事もありました。

先を見越して、マイナス面を教えてくれるのはありがたい事でも
あるのですが、一番大事な自尊心を育て守る事を忘れて
そこにフォーカスしてしまうのは、逆にどちらも潰す事になりかねず
親も子供も、一番に必要なのは自分や自分の子供を肯定できて
今を楽しめる事なのかもしれないと思ったりしました。

テンプルさんの講演内容はひとつの例として、どうせなら希望を持って楽しみながら
生きましょうという明るい気分にさせてくれるものでした。

そもそも、ギフテッド=アスペルガーという括りで論じる事には無理があるかもしれない
とも思いますし、私自身はバイアスのかかった教育というものに興味はありません。
純粋にアスペルガー者のひとつのパターン、一例として、プラスに利用させてもらおう
とそんな風に思いました。

ただ、くどいようですが、経済学的に見て、違いはプラスになる確立は高いです。
それとその人の幸せは必ずしも=にはなりませんが…。

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