早期教育の流行
エチカの鏡を時々見ながら思うことがあります。
これを鵜呑みする人がいるのだろうか?と…。
でも、実際は放映後に紹介されたところに人が殺到するらしく
影響力はあるようです。
私が先日見たのは、インドのインターナショナルスクールで
二桁の九九の暗記を言う一年生?
確かにこれから先、グローバルな視点は必要でしょうが、
違和感たっぷりに拝見しました。
私の個人的な意見としては、二桁の九九を暗記するメリットも
あるでしょうが、それほどまでに重要視されるべき事でもないような
気がしてしまいました。
というか、今の早期教育、幼児教育の過熱ぶりを見るにつけ
なんとも言えないような違和感を抱いてしまいます。
以前見た、中国の早期教育の映像とダブルものがあるのです。
そのまま自然に育てれば、自分の力でゆっくりと、大きな花を
咲かせる植物を、バイオ肥料やらバイオ技術でもって
育てているような、そんな感じの違和感です。
バイオ技術で育てられた野菜などは、一見すると生育も早く
見た目もよいものに育ちます。
しかし、それによるリスクも存在しています。
バイオ種で育ったものは、害虫や病気に強く見た目がよく
育ちますが、種を残さないようです。数日で腐ってしまうなど
どこかに不自然さと、決定的な欠陥があるように思えます。
反対に無農薬のりんごを育てる為に人生を掛けた人の話も
見ました。
無農薬のりんごを作ろうと思いついた時、周囲の農家から
害虫や病気が飛び火してくるとか、馬鹿だ、あほだと
散々迫害されたそうです。
そして何度か木を枯らし、失敗し、出稼ぎにまで出て原資を
稼いで挑戦し、もうダメかもしれないとあきらめかけたその時、
思いついたそうです。。。
自然本来の姿、つまり無農薬だけでなく、雑草を除去しない
草ボーボーのありのままの環境にしてみたら?と…。
そうしたら、なんと枯れかけた木が再生して、立派な実を
つけたそうです。
(とてもおいしいので、予約販売で完売してしまうそうです)
切ったままにしておいても茶色く変色しないそうです…。
一見無駄に思えるもの(雑草)がつくる腐葉土や、自然の
微生物や昆虫の連鎖によって、リンゴの木は守られ、
育てられ、リンゴの木も自分の生命力でもって成長する。
農業と子育て、一見関係がないようですが、
リンクしているように見えてしまいました。
私は、リンゴ(我が子)に十分な環境を用意出来ているのだろうか?
いや、出来てないなぁと思いつつ、
それでも、極力、安易な方向へは流されないように
頭と心を柔軟にしておきたいなぁと思ったのでした。
それにしても、この極端な早期英才教育の流行の裏には
どういう意図が隠されているんでしょうね!?
(ももが好きな毎日かあさんには、早期教育の精霊という
ふざけたキャラが出てきますが…)
http://www.kaasan.jp/character/05.html
手をかけすぎ、肥料をやりすぎて枯らしてしまわないように、
逆によくない環境なのに放置しすぎて枯らしてしまわないように。
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