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2009年11月13日 (金)

おすすめインタビュー記事

第8回「自立援助ホーム『憩いの家』元寮母 三好洋子さん

http://www.nhk.or.jp/kodomo-blog/interview/23344.html

http://www.nhk.or.jp/kodomo-blog/interview/23347.html

──釣り糸が切れてしまう瞬間とはどんなときですか?

三好
「変に力を入れすぎてしまったとき。互いに力を入れて引っ張り合うと糸は切れますよね。ゴムのように緩い糸だと刃物が当たっても切れないけれど、ピンと張りつめた糸は刃物でなくても、尖った物が当たっただけでもパチンッと切れてしまう」

「自立」と「孤立」

──三好さんはおよそ30年の間、子どもたちを見続けてこられたわけですが、現在の子どもたちを取り巻く環境をどうご覧になっていますか?

三好
「何年か前から『自立』という言葉が流行だした気がするんですけど、その頃から『孤立』が深まった気がします。自立と孤立は対極にある言葉だと思うけど、『人の世話にはならん』というのは孤立で、自立とは強いて言葉にすれば『お互い様というところで人とつながっていける』ということのような気がしています。人の世話にはならない、人に迷惑をかけない、というのは孤立にすぎないというか」

──なるほど、これは大人にも言えることですね。

三好
「今は大人が孤立しているから、子どもが自立できるわけがないと思います。安心して赤ちゃん時代を過ごせた子は、歳が幼児さんになれば心も幼児さんになれる、安心して幼児期を過ごせた子は、歳が小学生になれば心も小学生になれる。どこかで安心できない状況だから、心の成長が止まってしまう、身体と心がアンバランスになってしまうんだと思う」

──それはつまり、親が安心できれば子どもも安心できるということでしょうか?

三好
「そうだと思います。今の大人は不安だらけで安心して生きていない気がします。例えば少年法の厳罰化なんかを見ていても、大の大人が赤子の手をねじるようなことを言っている。大人があんなに子どもを恐れているというか。子どもは子どもだよ、と思う。なんでこんなに大人が自信をなくしてしまったのか……。
被害感を強く持つ大人が増えて、許さない社会になったというのも感じています。弱いところをギュウギュウ絞めている。弱い立場の人たちが生きづらいということは、強い立場の人たちも決して生きやすいわけではないと思うんです。にもかかわらず、大人はたまたま地位や名誉やお金で守っているから、辛さをそういうものでごまかせちゃう。でも弱い立場の人や子どもというのは、そういうものを持っていないからもろに波をかぶる。たまたま子どもは反乱という形で大人にそれを見せてくれている。そこに大人が気づかなかったらマズいというかね。だって大人のツケを全部子どもが背負ってることになる。なのに、背負わされた子どものことを加害者だ!と大人が責めて……。ほんとの加害者は大人でしょ、と思うんです」

──子どもの生きづらさは大人の生きづらさの何倍にも濃縮されたものなんですね。

三好
「さっきの話と同じで子どもがこれだけ生きづらいということは、大人も絶対に生きづらいはずです。ただ、大人はそれを見なかったことに、感じなかったことにしている。その術を大人は知っているから。でも子どもはそれができないから辛いんです」

第5回「NPO法人 ふれあいの家 おばちゃんち」

http://www.nhk.or.jp/kodomo-blog/interview/18010.html

「支援」ではなく「共に生きる

──支援する」という言い方に違和感をお持ちだとか。

渡辺 「今は子育て支援というと、サービス型・お客様対応のものが多くて、"してもらうことが当たり前"という空気があるでしょ。それがよく使われる「支援する側・される側」という言い方にも表れていると思う。
でもここでは、やってあげる・やってもらう、どちらか一方という関係ではなく、みんなが水平な関係。だから私は「支援する」ではなく、「共に生きる」って言ってるの。みんな「この町で共に生きる仲間」なのよ」

第9回「川崎市子ども夢パーク『フリースペースえん』スタッフのみなさん」

http://www.nhk.or.jp/kodomo-blog/interview/26570.html

アヤ「学校でも家でもそうなんですが、子どもと大人が混在する場所で子どもが安心して過ごすには、大人同士の関係性が大事なんだと思います。大人同士が信頼しあっていれば、その場所は落ち着くというか。例えば学校でも※1、職員室の中が落ち着いていると子どもたちも自然に落ち着くけれど、職員室で先生同士仲が悪かったりいじめがあったりすると、どんなに取り繕っても子どもたちは荒れていく。その点ここでは、だれがエラいとか先輩だとか後輩だとか、そういう上下関係も特になく、スタッフ同士いろんな話をしてお互いのことをよく知っています。私自身、子どもとの関わりについてはもちろんいろいろ考えるけれど、スタッフのみんなとどう繋がっていけるかということも大事にしています」
※1:アヤさんは学校のスクールカウンセラーでもある


ユウキ「子どもたちは大人より圧倒的に選択肢が少ないから、孤独にもなりやすいだろうし、孤立もしやすいだろうし…やっぱり大変だと思う。
大人は子どもより倍生きている中で出会ってきた自分なりの逃げ方みたいなものがあるけれど、子どもは逃げ場所が家庭しかなくて、その家庭がダメならどうするんだ?って。家庭じゃなかったらどこに彼らの居場所があるんだ?って。むしろ無いのが当然かなと思う中で、そういう場をどう用意していくかっていうのは社会としては大事なんだと思う。
地域社会もだんだん薄れて、大人たちも余裕を持って子どもたちを受け入れられないなか、すべてを子どものせいにしていいのか?と。いずれ一緒に社会を作っていく仲間になる子どもたちを、今どう支えていけるかというのは、自分たちの社会を支えるということも含めて、やっぱり大人が考えるべきだろうなと思う。子どもの選択肢の少なさを大人はわかってあげなきゃいけないし、引きこもる子どもが悪いのか、学校に行けない子どもがわるいのかっていう前に、むしろそれくらいしか用意されていない社会だっていうことを、大人も理解すべきときに来ているのかなと思います」

アイコウ「子どもから無理に言葉を引き出さなくてもいいような気がするというか……。子どものちょっと出ちゃったため息に『そのため息はどうしたの?おうちで何かあったの?お母さんにつらいこと言われたの?』っていうようにする必要はなくて、『ため息出ちゃったかー。私もー。ハーァ……』っていうような、そういうつながりがあるってことで気が済んじゃうことってけっこうある気がするんです。なんかそういうような距離感でいたいなと思う」


感想
その他にもたくさん、心にずしりとくるインタビュー連載記事がありました。
是非、全文読んでいただきたいなぁと思いました。
本当に子供は、大人を写す鏡ですよね。そして、自分の醜さや弱さを再認識しつつ、
どうやっていい関係を築いてゆくべきか考えさせられ、反省もたくさんしました。
人(子供)とちゃんと向き合うには、まず、自分に打ち勝たなければいけないなぁと
思うところがたくさんあって、でも力が入りすぎれば糸は切れやすくもなるし、
そういうバランスも含めて、たくさんの気付きをもらえました。感謝!

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