« 発達テスト | トップページ | もも、産まれてきてくれてありがとう。 »

2008年8月26日 (火)

講演会に行ってきました。

某国立大で行われた講演会に昨日行ってきました。
杉山先生「特別支援教育は日本を救う」、
村松先生「才能教育から見た可能性」、
奥田先生「応用行動分析から見た可能性」、
矢内先生「」学習支援における可能性」という
内容でした。

余裕を持って家をでたはずが、、、、
なんと!主催者側の場所の記名ミスで、一時間近く、迷いました。
周囲の人に聞いても、ここは食堂といわれるし、
困り果てて、たまたま通りかかった大学の助手の人に、
ここだろうと想像した場所に連れていってもらいました。。。。。

9番としか書かれていないしね、9番は、誰に聞いても
食堂の場所だというし、、、、。
なんと!9番と6番を間違えたらしかったんですが、
お陰で遅刻して到着しました。

なんというか自閉症児の発達の研究を国費でやっている
ところが、こんなミスをするというか、こんなんでわかるか!みたいな
案内の仕方をすること自体、がっくりきますね。

杉山先生の講演の途中から参加したのですが、
それぞれの先生方の講演を聞いたメモをしていきたいと思います。

●杉山先生
サヴァンについての話→ぼくは数字が風景に見える。

ガードナーのMI理論について、SEMについて。

海外協力隊に参加して、社会性を獲得した青年の話。
[国内でなく海外というのがミソ。外人という事でおかしな事を言っても
排除されにくく、相手側から歩みよりがある環境というのが功を奏した。]

青年期以降の当事者のパニックが減少しているというデータが
出ている。→社会の受け入れ態勢が進んでいる???

書字障害があって、ロンドンで特別支援教育を受けたFくんの話。
五感を使った克服→粘土を使った方法。
[↑これ、竹田先生の本の中に書いてありました。。。。]

LD児に対する学習方法について、

まず全体像[全体のイメージ]を提示してあげる方法が有効。
枝葉からではなく、全体を見せてから枝葉を理解させる。

先生側も最初から完璧を求めずに、少しくらいミススペルなどが
あってもあえてぺけにしないという考えが必要。

ニキリンコさんのお話、いろいろ。


●村松先生
ギフテッド教育を含む特別支援教育について。
日本の公教育は、子どもの才能をつぶす教育である。
日本では、全般的な能力も高く、なおかつ特別な能力の島を
持つ児童限定で調査が行われたが、何年もかけての追跡は
おこなわれていない。

その他、専門的な話もりだくさん。

●奥田先生
全国を渡り歩いているが、愛知県は特別ひどい!(爆)
のっけから、奥田節が炸裂してましたが、穏やかで素晴らしい講演内容でした。
会場大爆笑!の連続。
まあ、我々当事者側の気持ちを代弁してくださっているのは
本当にありがたいと思うのですが、いくら正論でも、直球すぎると、
かえって壁をあつくするだけで、誰も得をしないですからね。
いろいろなところで、人権を無視した言動をされるのは許せないし、
本当に腹立ちますけど、そこを一歩踏み越えて、あえて批判せず、
誤解や偏見を少しづつ崩していく働きかけをしていっていただければなぁと
そんな風に思っていたので、
辛口で痛快なお話もありましたが、他の先生方を立てつつ、
会場のほとんどを占める教育関係者を立てつつ、非常に素晴らしい
講演で、よかったなぁと思いました。
杉山先生も、奥田先生は話が面白くて上手だと奥田先生をほめられてました。

立場の違いを超えて、いろんな方々がこうやって連携してくださり、
無報酬で、講演していただり、力を尽くしてくださる事で、
少しづつでも状況は良くなっていると思います。本当に心から感謝します。

年配の女性の先生方が、ファンクラブあったら入りたいわという声が
あがってました。

さすが、全国?いや世界?の発達障害児とがちんこで日夜向き合っている
先生だけあって、どのお話も、実際の支援に役立ちそうなお話でした。

個別→少人数→グループ指導
知能が高いアスペであっても社会性など歪みがある場合も多く、
いきなり大人数ではなく、この順番を厳守すれば、不適応は
おこらない!という話。
知能が高いから通常級というのは間違い。ひどいいじめにあい、
高等養護へ進学し、高等養護から、一流大学へ進学した子供もいる。
変に、通常学級にこだわって、破綻してしまうよりも、
子供にあった環境を冷静に考えるべし。
[これは杉山先生も同じ意見ですね。]

障害児教育の三原則
能力 ペース 個別から集団へ

講演会は、特別支援にあまり役に立たない。
関心して終わってしまい、日常の支援になかなか結びついていかない。
それよりも、先生方に困った事例を出してもらい、奥田先生は
コメンテーターとして同席し、皆で考えていくような事例研究会の
ほうが、実際の支援につながっていく。

行動観察をかねた連絡帳。
日本各地の教育委員会にやってくださいといい、現在、かなりの県で
行われているらしい。愛知県はゼロらしい、、、、、。

最後に、一部で誤解がひろまっているが、自分は、子供にとって必要であれば
療法にはこだわらない。TEECHも取り入れている。という事でした。

●矢内先生
ごめんなさい。あまり参考になりませんでした。

|

« 発達テスト | トップページ | もも、産まれてきてくれてありがとう。 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。