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2007年11月21日 (水)

組織文化

東京女子医科大学病院での医療過誤を訴える家族との
新しい解決方法についてのあれこれをテレビで観ました。
ようするに、民事裁判などで、代理人を立てて法的に争うと、
法的に判決は下されて真実もわかるが、
両者の間には、憎しみしか残らず、思うほど、よい結果に結びつかない。
それよりも、代理人同士が話し合うのではなく、当事者同士が
話し合いを持つ事で、問題の根本にあるものをあぶり出し、
お互いに理解し、問題点は、繰り返さないように改善していくことで、
家族は、医療現場の直面している現実をきちんと理解し、
医師は医師で、自分達が当たり前と思っていた事が実は当たり前では
なく、意識の改善が必要だったと、自ら深く反省する事ができ、
今後の医療へと、お互いが前向きに経験を生かしていける。
というお話しでした。

最後に自ら東京女子医科大学病院で勤務し、過去に同病院にて
医療過誤で子供を失ったという女性で、家族と病院の間に入って
コーディネイトする仕事をされている方が出てらして、
近視眼的になりがちな組織を、こういった試みを前向きに行うことで
医師という技術をもった専門家という前に、人間として患者とどう向き合う必要が
あるのかというような基本的なことに気付き、マイナスの経験もプラスに転化
していけるような組織文化を育てていく、、、というお話をされていました。

実際、東京女子医科大学病院でのこの話しあいのデータを元に
東京女子医大で、「病気と向き合う前に、人間と向き合う」という
話し合いというか講義が行われていて、凄く素晴らしいと感じました。

そして、これは、そっくりそのまま学校にも当てはまるのではないかと
そう思いながら観ました。

教師という勉強を教える専門職である前に、一人の人間として
教える生徒とどう向き合えるか?
その基本があって、専門性が生きてくる。

また、同じ自治体でも、人としての基本を踏まえて一生懸命何事にも
前向きに取り組んで行く教員の多い学校は、保護者や地域やいろんな人を
巻き込んで、よい組織文化がそこに芽生えている。
しかし、自分の専門性に固執しすぎるあまり、外部との対話を拒否し、
上手くいかない事は誰かのせいにする組織文化が根づいちゃってる学校で
どうその文化をよい方向へ変えてゆけるか?
これは、もう気長に話し合いを働きかけて、時間をかけてほぐしてゆくしか
ないんでしょうかね。いろんな人を巻き込んで、、、、。

また、さらに、やはり感情に走るのはよくないと再確認させられました。
力づくで、無理やりイエスを言わせたところで、なにも今後につながっていかない
わけで、起きてしまった事について、誰が悪いかという魔女裁判的な話に
終始しても、憎しみしか両者に残らないのは、よくないよね。
やはり、それをどうプラスにつなげてゆくか、そこに焦点をあてて、
互いに客観的にそれぞれの立場を考えたり、自発的に気付く事がないと
なかなかよい結果には結びつかないのは、明白だもんねぇ。

この話し合いも、まれに話し合いを拒否する出頭医もいるそうです。
でも、少しでも多くの医師が患者の声に耳を貸すことで、それを今後に
きちんと生かしていってくれている現実があるというのは、
命を落とした当事者遺族も、凄く救われるし、今まさに病と闘っている
人達も救われる。

人間、気の持ちよう。
どんな仕事でも、無理な事を言われて一瞬むっとしちゃう事はありますよね。
でも、プロである以上、それは、相手に対して自分自身が不十分である事として
どうやったら、理解してもらえるか原因を考えて、今後に生かしていく。
それが仕事を楽しくしていく方法だと常々私は、思っています。
どんな意見もありがたいと思ってプラスに転化していければ、なによりも
その人自身が幸せでいられる。

そうは言っても、不完全な人間ですから、感情的になる事はあります。
それを意識的に、意識のスイッチを入れ替える事で見えてくる事って
たくさんあるのかもしれませんね

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