« momoの夏休み~勉強編 | トップページ | 花火 »

2007年7月28日 (土)

ももの現実

先日、ももの教材やら、欲しい本を物色しに
街の大きな書店に出掛けました。
三省堂でひとしきりあれこれ物色して買った後に、階下の
デパートの子供服売り場をちらっと物色しました。
そのフロアで子供向けの特殊な絵の具で塗り絵をすると
それがみたいになるというのをやってました。
そういうのが大好きなももは当然「やる~!」となり
順番待ちの用紙に名前を書きました。
担当のおねえさんいわく2~30分待ちという事で待ちましたが
30分たってもなかなか人数がひけていきません。
再度聞いてみると30分との答え。。。。。。
30分で3人しか順番が回ってきてないのに、
後、7人待っている子供がいます。
帰るのがおそくなりすぎて、夕食がとれないと思ったので
あきらめてもらう事にしましたが、
当然、そういう変更が一番難しいのがもも。。。。
冷静に話しますが、とりあってくれません。
仕方なく、抱きかかえてその場を退散しましたが、
大声で暴れて泣き叫んでいます。
一旦場所を変えて、ハンズの同じものを売ってるコーナーへ
連れて行って、納得させようとしましたが、
途中で、振り切って、どこかへ凄いスピードで
泣きわめきながら走りさってしまいました。
ひとしきり追いかけて捜しましたが、見つかりません。
ガードマンの人に迷子の呼び出しを頼み、無事再会。

買い物に行ったのか、パニックにあいに行ったのか
わけがわからないお出かけになってしまいましたが
ハンズでお目当ての絵の具を見つけて買うと
そこは場面の切り替えの早さで、るんるんになりました。

こんな大きなドラマがあったにもかかわらず、
大泣きして大暴れしたのにもかかわらず、
家路につき、パパが「楽しかった?」と、ももを玄関先で
迎えると、ものすごい笑顔で、「すっごく楽しかった!」
と元気よく答えるもも。

学校で毎日大泣きしている時も、
家に帰ってくる時は、いつも笑顔で「今日も楽しかった!」
と答えていたもも。

わずか30分ほど前に、デパートであんなに大泣きして
暴れていたのにね。
現実に一見多重人格にも見えるももの変化を目の当たりに
すると、ももの抱える問題の深刻さを感じてしまいました。

親は子供をことば通りに見たままに捉えてはいけないという事です。
見えない学校でどう過ごしているか、
本来ならば、担任が信頼できて、連絡も密にとれるという連携が
とれれば問題ないのですが、
今の状況を考えると、不本意ではありますが、
時々、様子を伺いに、抜き打ちで学校に行ったり、
クラスのお友達が家に来た時に、話を引き出すしかないかなと
思ってしまいます。

わずか数分前の出来事も、時として忘れてしまい、上手くその場で
説明できない為に、誤解が生じるもも。
記憶の引き出しへの仕舞い方が、上手に出来ないんだよね。
自分でもその事はよく自覚していて、困っているとよく訴える。
「ももちゃん、すぐに忘れちゃうの。さっきあったことも、
なのに、そんな前の事まで覚えてるわけないじゃん」って。
まだ、ももは自分で自分の状況を言葉で訴える事もできるし、
心の中の問題がすぐに表面化しやすいので、対応できるが、
自分で抱え込んで、なかなか表面に表れてこない子達の事を
思うと、胸がしめつけられそうになる。
普通に観察しているだけでは見えてこない面を持つこの子達。
親でさえ、気づいてあげられずにいる可能性の高いこの子達。

当事者として、出来るだけ多くの人に、この達の抱える困難を
伝えていく事は、必要不可欠だという気持ちをまた、強くしました。

見えにくい、わかりづらいという事は、時にこの子達を
取り返しの付かないところまで追い込んでしまうでしょう。
ひとりの親として、ももだけでなく、こどもを守りたい。

時に緊急性を孕むこの子達の対応。
(わずかな変化から2次3次障碍までに至るのに時間はかかりません
気がついた時は取り返しの付かない状況になっています)
それぞれの置かれた状況なり立場もあると理解した上で
はやり、大人の都合よりも子供の都合を最優先さえなくては
ならないと感じます。

教育の現場が忙しく孤立しているのなら、それを改善していくべく
声を出し、行動し、協力していこうとは思いますが、
目につくのは、大人の都合ばかりが、あまりにも優先されている事実。
これは、家庭でも同じだったりしがちです。
百歩譲って相手の目線で物事を考えても時に「甘えてんじゃないよ!」と
思えてしまう事があります。
普通の企業に勤めていたら、普通にサービス残業もありますし、
そんなの物理的に無理!っていう仕事も押し込まれます。
それが出来ないのなら、首です。出来ないものも、追い込まれ、
考え工夫するすれば出来て成果に繋がります。
プロとしてのプライド、責任、お金をもらって働くというのがどういう事か?
プロはどんな状況であっても、職務を全うし、常にベストをつくせるように
工夫します。そういう努力は成功に繋がりますから、時に苦労さえも
楽しいと感じられる精神的余裕を持てます。仕事を楽しむ努力をしています。
常にどんな状況にあっても人のせいにはしません。
そうして、他の誰でもなく、自分自身が幸せになれます。

責める事や文句を言ってもはじまりませんから、出来る事、考えられる事を
地道に根気よく続けるしかありませんが、
時に相手の頑なさ、最初から放棄してしまっているその心の有りように
正直、憤りを感じてしまいます。

私もプロのお母さんになれるように、心の余裕を持って、先生や行政と
楽しくやりとり出来るようになりたいです。

|

« momoの夏休み~勉強編 | トップページ | 花火 »

コメント

あえて書きませんが、おっしゃりたい事はよぉくわかります。
私も、しつこく頑張りますね。

投稿: sei | 2007年7月28日 (土) 22時50分

ひとりでも多くの困り感を抱えてパンクしそうに
なっている子供達に時に手を貸し、いつも
見守っていただいている事に深く感謝します。
家庭と仕事の両立、大変な時もあるかと思いますが、
宜しくお願いします。

ももには、「人はママみたいに強い人ばかりじゃないから
正しいからといって、それを押しつけないで」といった事を
昔言われました。
押しつけずに、諦めずに、先生自身に気がついてもらえる
ような、先生自身が成功体験を重ねる事で、自然と
そうしたいと思えるような方法を模索してみますね。

コメント、ありがとうごさいました。

投稿: momoはは | 2007年7月29日 (日) 21時09分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ももの現実:

« momoの夏休み~勉強編 | トップページ | 花火 »