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2006年10月31日 (火)

momoの就学

来年一年生になるmomoの就学時検診へ行ってきました。
市のほうへ事前相談等をして、担当に逢うつもりでいましたが、
担当者と日にちがあわず、この日現地で面談もしました。

市の担当者は落ち着きはないけど、ハキハキ、ニコニコと挨拶する
momoを見て、「ああ、大丈夫そうですよね?普通クラスで
この学校の場合は特殊クラスは重度の障害児ばかり、しかも男子
ばかりなので、かえって障害児クラスのほうが辛いようにも思えますし、
普通クラスで様子をみながら、配慮していただいたほうがよいでしょう」
そう、おっしゃっていただきました。

(この時、パパの態度で呆れたのは、家は妻と私では教育方針が違うので
と前置きしつつ、絶対普通クラスにしてくださいと言った事。。。。)

その後、高学年のおねえさんに手を引かれて、検診と知能テストの
行われる教室へにこにこしながら、元気に向かうmomoをはらはら
しながら見守りました。

一時間半以上たって、momoが戻ってきて、そこからパパと3人で
教務担任者と面談をしました。
この時に気になったのが、市の担当者の対応とは逆に、
まず、「高機能自閉の子供は、勉強が出来ても人とのコミュニケーションに
問題がある。むしろ勉強が出来なくても、コミュニケーションに問題がない
児童のほうが楽である。場合によってはその子供ひとりの影響がクラス全体
に及ぶ事が多いので、普通クラスと決めつけずに、何度か面談しながら
決めましょう」という言葉でした。
私が過敏になっているせいもあるのでしょうが、「普通クラスだとかえって手間かかるし、
他の児童とかにも迷惑かかるといろいろクレームとかきて大変になるし、
障害児クラスにいてくれたほうが、助かるんですけど、、、、」っていう切り捨て?
に聞こえてしまったのでした。

確かに親の私が想像しても、迷惑かける事もたくさんでてくるだろうし、
大変だとは想像できるが、最初から様子もみずに、なにも対策も考えずに
それはないだろうがっていうのが素直な感想でした。

学校全体で約700人中約20人近く広汎性発達障害児がいるという事。
皆、普通に入学し、成長の段階で障害に気付くという事。
半分の児童は診断がおりているが、半分は診断もおこなわれていない。
ほとんどの親は、子供がいじめにあっても、「告知はしないでくれ」と言う
のでお友達や父母に告知というかカミングアウトしていない。
勉強なり、行動に問題がある児童(普通クラスの広汎性発達障害児)
を週に一度集めて、校長と教頭がそれぞれ弱いところを補填する授業を
行っており抜き取り学習ということ。
こういった子供達はやはり情緒面に不安定さがあって、なぐっただの
壊しただのが多いなどなど。

とりあえず、学校からしてみれば、広汎性発達障害児のいじめ自殺をはじめ
もろもろの問題が社会現象化して大きくなっている昨今、
自分達だけは、面倒な事にまきこまれたたくない、問題の種を抱えたくないと
いったような自衛本能を感じてしまったのです。

本当に、自閉圏の子供達がみんなに理解され、受け入れられて、楽しく生きていける
環境になってきているのか疑問を持ってしまいました。

まあ、実際通学してみないと、何もわかりませんから、
あまり憶測で、あれこれ心配しても仕方がないとは思うのですが、
心配だ~!!!!胃がはりさけそう。。。。

私は、momoが酷いいじめにあってどうしようもない状況になったら、
学校なんかいかなくてもいいと腹をくくっている。
また、momoの事を皆が理解できる年齢に、専門家を交えて
カミングアウトする事で、理解してもらいそれで彼女が生きやすく
なるのであれば、カミングアウトするのも悪くないと思っているし、
それによって心ない人から差別なりを受けても、一握りの人が
理解してくれて受け入れてくれる環境ができるほうがいいんじゃないかとか・・・・・。
よその学校のmomoに適した学級だってあるわけだし。

パパはカミングアウトするとmomoが嫁にいけなくなると言ったが、
障害を隠して結婚すんの????

ある意味我が家はmomoが真ん中にいて、momoがいるから家族やってる
感じで、私とパパとの距離は限りなく遠い。。。。

我が家に平和な日々はやってくるのか・・・・。

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昨今のニュース

九州でのいじめにより自殺した男の子の書いた文字をみて
療育の先生があれは、広汎性発達障害児の書く字だと
おっしゃっていました。
広汎性発達障害児による殺人や傷害も頻繁にニュースに
なり、アナウンサーは『いくら病気だとはいえ、遺族の立場からすれば
許せない事件ですね。』とコメント。。。。
病気じゃなくて、障害だよと心の中で突っ込みいれてたら、
どうも抗議の電話が殺到したらしく、訂正入れてましたが、
病気じゃないんですか?障害なんですね。』とコメントしてました。
こういった無理解もむなしいですね。
私は、大阪の殺人事件も、責任をその子ひとりに押しつけてお終いではなく
そういった障害を持った子供を周囲が的確にサポート出来なかったという
大人の責任のほうが重いように思えてなりません。
裁判官も、どういう基準で判断したのだろうと、その審判に疑問を持ちました。
また、小学一年生の自閉症の子供が用具室に閉じこめられてパニックを
起こして大怪我をしたという今朝のニュースは、
非常に辛いニュースでした。
障害児クラスの担任は新任の専門的知識のない教師だったそうで、
言うことを聞かない自閉症児を閉じこめた。。。。と。
また、校長はその自閉症児に対して、話しをしないからわからないんですと
言ったそうで、
いくら、広汎性発達障害が認知されてきて、教員への教育も以前よりは
改善されたと言っても、現状は酷いと感じます。
うまく話せない、急にわけのわからないところに閉じこめたら、変化の苦手な
自閉症児がそうなるのは、予想できたはずです。
そんな事させ予想できずに、とんちんかんな対応をする学校とは
どういう恐ろしいところなんだと!怒りを強く覚えました。

親が訴訟するそうですが、この事をうやむやにしない為にも、辛い事もたくさん
あるでしょうが、戦っていただきたいと思います。

大増税と戦力増強、社会福祉費の酷い切り捨て。
安部政権の教育改革の本意は、国の為に奴隷のように働き、命を差し出す
民を作るための教育改革であって、決して子供ひとりひとりの未来を考えての
ものでないと感じます。

女子中学生のいじめ自殺に政府が介入しましたが、
どうも、政治的に利用された感がしてしまいました。

根本を正す事なく、表面だけ上手く取り繕ってごまかそうとしているだけの
ようにしか見えません。
大企業の不法な派遣労働者の件も同様です。

弱者がどんどん切り捨てられていく社会に非常に不安を覚えます。

国も地方自治も青息吐息はわかりますが、切り捨てていく順番が
間違っている。

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